■ まいど!manmaruの日常へようこそ!
皆さん、まいど!お馴染みmanmaruです。
いやぁ、人生山あり谷あり、高度な技術を要する機械保全の現場にも予期せぬトラブルあり、商売道具のペンキを塗る時にも絶妙なハプニングあり……そして我が家の作業スペースには「どこのか分からない余ったネジ」あり、でございますな。
前回までのブログでは、妻と一緒に「しまなみ海道」や「大久野島」へ出かけ、可愛いうさぎ達にコテンパンに癒やされる穏やかな夫婦旅の様子をお届けしたり、趣味の「山陰道」の歴史ルートをせっせと調べるデジタルマップ計画など、我ながら知的で文化的なスローライフを気取っていたわけですが……。男という生き物は、どうしてこう、時間ができるとガレージの隅っこでじっとしていられないんでしょうかね。
今、私の目の前には、来るべき壮大な大プロジェクト「原付西遊記・50ccの旅」の唯一無二の相棒となる、あのワインレッドのジョグポシェ(2ストスクーター)が、バラバラの装いを解かれて不敵に鎮座しております。
【今回の格言】 「よせばいいのに、ちょっと良かれと思って触ると、だいたい泥沼にハマる。」

これ、アマチュア整備士のバイブル(聖書)に太字で書かれている第1条でございます。かつて一念発起して合格を掴み取った「機械保全特級」の試験勉強で得たはずの、あの輝かしい技術知識は一体どこの空へ飛んでいったのか、見事に泥沼の深みにズブズブと足を踏み入れてしまいました。
■ 「面倒くさい」が3回出たら、それは男のロマンの始まり
ワンウェイバルブ撤去という決断の果てに
もともとはね、旅先でポツンと立ち往生するようなトラブルが起きないようにと、本当に良かれと思って始めた予防メンテナンスだったんです。しかし、メーカーが作った市販車というのは実によく計算されてできているもので、素人があんまりいじりすぎると、その絶妙なバランスがガラガラと崩れて逆に壊れてしまうんですよね。
前回のブログで悪戦苦闘したお話をしましたが、最終的に私は「ワンウェイバルブをやめる」という、後戻りのきかない大きな決断を下しました。
私がどれほどガレージで迷宮に入り込んでいたか、まだ読んでいない方はぜひこちらの前回のブログ(悪戦苦闘編)のショートカットから覗いてみてください。私のアラフィフの涙が詰まっております(笑)。
「……ん? 待てよ。オイルの逆流を防ぐこのバルブを撤去したということは、もしかしてガソリンとオイルをあらかじめ手動で混ぜてタンクに投入する、あの男らしい『混合仕様』にせにゃいかんレベルの危機か?」という不安が頭をよぎります。
(※ご安心ください、現状はまだ実際のタンクを混合仕様にはしていませんが、私の脳内はすでにその一歩手前までお釈迦様の手のひらの上で追い詰められております!)
もし本当にそんな男気溢れる仕様にしてしまった場合の、私のリアルな心の叫びを聴いてください。
- 「ガソリンスタンドの計量器の前で毎回オイルを何ミリリットルって計るの?……面倒だし」
- 「給油が終わるたびに、スタンドの真ん中でバイクの車体をガシガシ揺らしてシェイクするの?……面倒だし」
- 「っていうか、もし計算をちょっとでも間違えたらエンジンが一発で逝くじゃん……面倒!」

見事な「面倒」の三重奏(トリプルコンボ)が出ました。完全に心がポッキリと折れかかっています。 昭和の時代、 F1界でアイルトン・セナが驚異的なハンドリングでシフトチェンジを繰り返していた、あの目にも留らぬスピード感で、私の脳内には「面倒」の二文字が高速で駆け巡っておりました。
■ 神様がくれた足と、ガソリンがくれた勇気
セルモーターよ、我が祈りに応えて回ってくれ!
ご存知の方もいるかもしれませんが、私の足はちょっとばかし不自由でしてね。世間ではハンデなんて言われますが、私に言わせれば「神様がくれたスローライフを人より深く楽しむための特注品」。
そんな特注品の足を日々大切に労わっている身としては、スクーターの横にくっついている金属製のキックペダルを何度も何度もガシガシと踏み下ろすのは、体力精神力ともに「最後の最後の最終手段」と考えております。
できればスマートな Reiwajin(令和人)らしく、右手の親指でセルのスイッチをポチッとワンタッチで押すだけで、「ドルん!」と一発で心地よいエキゾーストノートを響かせてほしいわけです。
心の中で「頼むで、へそを曲げずに動いてくれん…」と東三河の風を吹かせながら祈りを込め、セルのボタンに指をかける瞬間のあの圧倒的な緊張感。昭和の少年たちがファミコンの『エキサイトバイク』をプレイ中、画面上のオーバーヒートゲージが真っ赤に点滅している極限状態で、「ターボ用のBボタン」を離すべきか押し続けるべきか迷う、あのヒリヒリしたスリルにそっくりです。

現状は「オイル過多」だけど…いい方に考えよう!
しかし、まだ出発までの時間は残されています。ここで諦めてふて寝するくらいなら、不格好でも「一度このまま組んで試走しよう」という前向きな気がフツフツと湧いてきました。
現在の我がジョグポシェのコンディションは、一言で言えば「圧倒的オイル過多」。
「まーまー、もしオイルが完全に底をついてガソリンだけになれば、エンジン内部から『きーーーーン』って悲鳴が聞こえてきたらすぐにエンジンストップすればいいし。現状はオイルが多すぎるんだから、むしろシリンダーの中はヌルヌルに潤っていて安全極まりないってことじゃんね?」
そう、何事もいい方に考える。これぞmanmaru流の最強メンタルマジックです! もし途中でバキッと壊れたら、その時はその時。もーー、何度でも治します!それだけのこと。そう腹を括って、いざ運命の瞬間を迎えます。
■ 白煙の向こうに明日が見える!緊迫のエンジン始動タイム
カウルを仮組みし、燃料コックを開け、キーをオンに回します。メーターのランプが静かに灯るのを確認し、ブレーキレバーを握りしめてセルのボタンを押し込みました。
「キュキュキュキュ……ボボボボン!」
かかった! 特注品の足を酷使するキックの出番を出すことなく、セル一発で息を吹き返してくれました。
しかし、喜んだのも束の間。アクセルをほんの少し煽った瞬間、マフラーから凄まじい勢いで「それ」が噴き出しました。 昭和の夏休みの夕方にどこからともなく漂ってきたあの懐かしい蚊取り線香か、はたまた全盛期の2ストモトクロスレースのスタート直後に巻き起こる、あの濃厚で前が見えなくなるほどの真っ白な煙です。
ガレージの中が一瞬にしてホワイトアウト。 まだ走り出してもいないのに、私の体も、ワインレッドのジョグポシェも、作業スペース全体が瞬く間に真っ白な霧の彼方へと消え去っていきました。近所のおじさん、火事じゃなくて本当にごめんなさい。でもこれ、ただのポンコツ整備の失敗じゃなくて、壮大な「西遊記の旅へのプロローグ(きんとう雲)」が我が家に降臨した瞬間なんです。

この濃密な煙を前に、私はヘルメットを抱えてしばし立ち尽くすのでした。
■ 今日を生きる「救われる」一言
「上手くいかなくたって、また自分の手で直せばいいじゃんね。煙に巻かれたら、ちょっと立ち止まって晴れるのを待てばいい。その方が、焦って前に進むだけじゃ気づけなかった、自分の愛車の愛おしさに気づけるもんだに。」
世の中、タイパだのコスパだのと効率ばかりが叫ばれるギスギスした時代ですが、こんな風にガレージで煙まみれになって、手が真っ黒なオイルまみれになって、それでも「ま、いっか!」と笑っていられる。そんなちょっと不器用で、だけどタフな自分自身のことを、私は結構、気に入っています。
皆さんも、もし日々の仕事や人間関係で行き詰まって「もうダメだ!」と思ったら、心の中で「ま、現状はオイル過多なだけだから心には優しいじゃんね!」と、いい方に考えて呟いてみてください。目の前の真っ白な煙の向こう側に、意外とクスッと笑える面白い未来が待っているかもしれませんよ。

ひとまず煙が落ち着いたら、次こそは公道へ飛び出してみたいと思います。 最後まで読んでくれて、本当にありがとう! 次回の「原付西遊記」の試走編もお楽しみに!


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