燃える赤一色のマツダスタジアム!敵陣に乗り込んだ52歳の「青い」おじさん(足が少し不自由)は、なぜメインストリートを避けたのか?人混みが辛い、シャイすぎて堂々と応援できない…そんな貴方に贈る、笑いと涙の「脇道」のススメ。人生、王道だけがすべてじゃない。自分らしいペースで歩く「最幸ルート」の見つけ方を、江戸っ子(+三河弁)口調で語り尽くします!
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こんにちは、こんばんは、あるいは「おはよう」だよ!
WordPress界の、哀愁漂うさすらいの紳士(自称)、そして膝のギアが初期型ゲームボーイ並みの処理速度、52歳のmanmaruだ。
よぉ、みんな元気かや~!
日本全国のプロ野球ファンが、待ちに待った春の到来! 桜前線と共に、球音も列島を駆け巡る季節がやってきた。
で、私は今、どこにいると思う?
なんと、広島の地に立っているのだよ。
視界の端から端まで、まるで「3倍速いあの赤い彗星」が集団で攻めてきたかのような、圧倒的な赤、赤、赤!
そう、ここはMAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島(マツダスタジアム)。広島東洋カープの本拠地だ。
そして、私?
私は見ての通りの、全身「青い」奴だ。中日ドラゴンズのユニフォームを着た、不審なおじさんだ。
52歳、膝の半月板が「こんにちは、さようなら」をして久しい私の歩行速度は、牛歩の如し。
でもね、これは神様がくれた、この世に二つとない「スローライフ特注品」のハンデ。
「manmaruよ、景色をゆっくり楽しんで、おじさんの哀愁を街に振り撒け」
そう言われている気がして、私はこの不自由な足を愛おしく思っている……
のだが。
さすがに、開幕戦の熱気ムンムンのカープロードを、この足で闊歩するのは、文字通りの「死地」への突撃だったんだに!
カープロードという名の、赤きベルリンの壁
広島駅からスタジアムへ続くメインストリート、カープロード。
そこはもう、カープファンの情熱が凝縮された、文字通りの「赤い河」だ。
この中を、青いユニフォームで歩くのは、まるで真っ白な高級スーツを着て麻婆豆腐の食べ放題に挑むようなもの。あるいは、『魔界村』でアーサーが裸で突っ込むようなものだ。
もちろん、中日ファンもいる。
でもね、不思議なもんで。マツダスタジアムに集うドラゴンズ党は、なぜかみんな揃って「シャイ」なんですよ。
「よし!今日も勝つぞ!」
と大声を出すわけでもなく、うつむき加減に、でもしっかりと青い帽子を被っている。その姿は、まるで潜伏中の隠れキリシタンのようだ(例えが古いかや?)。
メインストリートを堂々と歩く強者も、稀にいる。
だが、我ら「通」な中日ファンは、なぜか一本、また一本と、自然に「脇道」へと吸い込まれていくのだ。
気づけば、私はメインの喧騒を離れ、住宅街の静かな裏道を、足をひきずりながら「てくてく」と歩いていた。
ふと横を見ると、同じように青い帽子を被った同年代の男たちが、無言で、しかし確かな足取りで裏道を並走している。
「あ、あんたも……脇道派(シャイ)だね?」
言葉を交わさずとも、通じ合うアイコンタクト。
真っ赤なカープロードを避けた、青い隠密たちの、静かなる行軍だ。
脇道こそが、大人の歩むべきビロードの道
足が不自由だと、人混みは正直きつい。
押されたり、足が絡まったりする恐怖心は、健常な人にはわからないかもしれない。
でも、この「赤い河」から逃れるために選んだ脇道で、私は素晴らしいことを知ったのだ。
メインストリートでは気づかなかった、広島の街の春の匂い。
民家の庭先に咲く、名もなき花の美しさ。
そして、人通りが少ないからこそ、膝への負担も少なく、自分のペースでしっかりと歩けるという、当たり前の幸せ。
みんなが「うおー!」と叫びながら歩く中で、我らシャイな青い民は、脇道で「静かなる闘志」を燃やす。
これって、人生そのものじゃん?
王道をガシガシ歩くのもいい。でも、ちょっと足並みが遅れたり、人前に出るのが恥ずかしかったりする人間には、「自分だけの脇道」があるんだよ。
そこには、メインストリートにはない優しさと、同じ境遇の仲間との、静かな、でも確かな連帯感がある。
「足が遅くて、脇道しか歩けない」んじゃない。
「最高の景色を、最短ルートじゃなく、自分にとっての最幸ルートで楽しんでる」だけなのだよ!
スタジアムに着いた時、私は真っ赤なカープファンに紛れて、誰よりも穏やかな顔で入場した。脇道で「自分」を取り戻していたからだ。


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