「ドモドモ! 1973年生まれ、人生の後半戦を『ロスタイム』ではなく『ボーナスタイム』だと信じて疑わない、manmaruだに!」
皆さん、お元気ですか? 私の方はといえば、相変わらずこの「ちょっと建付けの悪い足」を引きずりながら、毎日をゆらゆらと楽しんでおります。世の中はタイパ(タイムパフォーマンス)だのなんだのと喧しいですが、私の足は強制的に「各駅停車モード」に固定されておりまして。おかげで、道端のタンポポの綿毛が飛ぶ瞬間までじっくり観察できる、超贅沢なスローライフを送っておりますじゃん 。
さて、今日はそんな私が、広島県にある「大久野島」——通称・うさぎ島へ遠征してきたお話をお届けします。
忠海港は、オヤジの聖地への関所だに
広島県竹原市。瀬戸内海の穏やかな海を望む忠海港(ただのうみこう)に降り立った瞬間、私のボルテージは最高潮に。しかし、ここで浮かれてはいけません。うさぎ島攻略の成否は、この「関所」でのロジスティクスにかかっているのです。
島に渡れば、そこはモフモフの楽園。しかし、同時に「餌の販売がない」という過酷な現実が待ち受けています 。私は前日の夜、自宅のキッチンでキャベツを一枚一枚、愛を込めて刻みました。その姿は、まるで1980年代のホンダの工場で、伝説のバイク『NSR250R』を組み立てる職人のような眼差し……だったはずですが、妻からは「あんた、鼻毛出てるよ」の一言。ガビーン!
もしキャベツを忘れちゃったお茶目な貴方は、港のすぐそばの忠海港待合所へ走りん! ここはまさに「うさぎのエサの最終補給ポイント」 。乾燥エサがちゃんと用意されてますから。
キャベツ、それはうさぎにとっての「伝説のヒット曲」
フェリーに揺られること約15分。島に上陸した瞬間、私は「モフモフの圧力」に圧倒されました。島のあちこちにかわいいうさぎたち。彼らは知っているのです。この、ちょっと歩みの遅いオジサンが、新鮮なキャベツを隠し持っていることを。
「ニンジンもええけど、やっぱりキャベツのほうが喜んだよ」
一般的に、うさぎといえばニンジンと思われがちですが、大久野島の住人(住兎?)たちは、圧倒的にキャベツ派です。ニンジンを差し出しても「あ、それ副菜ね」的な塩対応をするやつが、キャベツを見せた途端に「待ってました! A面1曲目!」と言わんばかりの勢いで食いついてくる。この反応の差、まさに昭和のベストテン番組で、推しの歌手が登場したときの興奮そのものですじゃん 。

私はベンチに腰を下ろし、彼らにキャベツを振る舞います。地面に置いて、じっと待つ。手から直接あげないのが、紳士の嗜みであり、お互いのためのマナーです 。
毒ガスの遺構とうさぎの鼻ピク
島の北側へ足を伸ばすと、かつての毒ガス貯蔵庫の跡地が見えてきます 。暗く重厚なコンクリートの壁。そこには、かつて人間が作り出した「絶望」の記憶が刻まれています。
普通なら「怖いな」で終わるところですが、その廃墟の影から、一羽の仔うさぎが鼻をピクピクさせながら出てきました。
「お前さん、そこが良い避暑地なんだな」
不自由な足を持つ私は、そのコンクリートの段差に腰を下ろし、彼としばらく見つめ合いました。かつて地図から消された島が、今はこんなに優しい音で満ちている。
「どんなに情けない過去も、いつかこうして笑いのネタ(コメディ)や、癒しの場所に変わるんだに」
私の足もそうです。昔は「なんで自分だけ」と思ったこともありましたが、今ではこの足のおかげで、うさぎと同じ低い目線で世界を見ることができる。これぞまさに、神様がくれた「特注のレンズ」なんじゃないか、そう思えてくるのです。
今日の「救われる」一言
「キャベツが完売しても、あんたの笑顔は非売品でしょ?」
人生、準備したものが全部無駄になったり、期待した反応が得られなかったりすることばかりです。でも、うさぎにキャベツを奪われて「あちゃー」と頭をかいている貴方の姿は、誰よりも愛おしく、そして強い。

不自由な足も、白髪の増えた頭も、全部ひっくるめて「自分というヴィンテージ・モデル」を愛してあげりん。明日は明日の風が吹くし、大久野島のうさぎは、明日も変わらず鼻をピクピクさせて待っていますから 。
バイなら! また次回の投稿でお会いしましょう!


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