皆さん、こんにちは!「まんまる」です。
いやぁ、今年もやってきましたね、世界ラリー選手権(WRC)「フォーラムエイト・ラリージャパン2026」! これまでは11月の肌寒い季節の風物詩でしたが、今年はなんと5月の初夏開催。青々とした新緑の愛知・岐阜の峠道を、あのバケモノみたいなマシンたちが爆音を響かせて駆け抜けていきました。
皆さんは今回のラリージャパン、楽しめましたか?
実は私、最初はちょっと「ラリージャパンも4回目だし、そろそろ見慣れて飽きちゃったかな?」なんて、生意気なことを思っていたんです。でもね、いざ開幕が近づくと、なんだか不思議な感情が湧いてきまして。
例えるなら、「都会の大学に進学して、久しぶりに盆休みに帰ってくる近所の子」を待つような、あるいは「大きく成長した我が子」の部活の試合をハラハラしながら見守るような、そんな、ちょっと一歩引いた「親戚のおじさん目線」になっていたんですよ。
今回は、そんな達観(?)の境地に達した50代おじさんの、ゆるくて熱いラリー観戦記をお届けします。
昔のギラギラはどこへ?「すべてを心配する」から「見守る」へのシフト
振り返れば、WRCが日本に復活した当初は、私も血気盛んに「うおおお!WRカーが日本の公道を走るぞ!」と鼻息を荒くしていました。まるで、かつて憧れたモトクロスのワークスマシンが、エンジン回転数をレッドゾーンまでギリギリに引っ張り、白煙を上げてスタートゲートを飛び出していく瞬間の興奮。心の中のタコメーターは常に限界突破状態でした。

しかし、私も今年で53歳。神様からいただいた「特注品のちょっと不自由な足」という絶妙なハンデのおかげで、普段の歩行も強制的に「スローライフ仕様」にギヤチェンジされています。そのせいか、モータースポーツの楽しみ方も、いつの間にか随分とマイルドになりました。
昔は、 「クラッシュしたらどうしよう!」 「天気が荒れてスケジュールがグダグダになったら…」 と、まるで開催運営のスタッフかよっていうくらい、全方位を勝手に心配して胃を痛めていたんです。
それが今年は、 「まあ、みんな怪我なく、無事に豊田スタジアムまで帰ってこりん」 と、縁側で熱いお茶をすすりながら、遠くの爆音に耳を澄ませるようなスタンスに。すべてをハラハラ心配するのではなく、ちょっと引いた状況で「やれやれ、みんな元気でやっとるな」と見守れる。これ、おじさんの老化じゃなくて「大人の成長」ってことでいいですよね?(笑)
そうは言っても!やっぱり勝田貴元くんは気になりすぎる!
そんな達観気取りのおじさんですが、やっぱりこの男の名前がモニターに映ると、お茶を吹いて前のめりになってしまいます。
そう、日本の大エース、勝田貴元くんです!
2026年の勝田貴元くんは一味違う! 今年の3月、伝統と過酷の「サファリ・ラリー・ケニア」で、あの篠塚建次郎さん以来、日本人として34年ぶりとなるWRC総合優勝を飾った貴元くん。もはや「期待の若手」ではなく、本物の「世界のウイナー」としてこの地元に凱旋したわけです。
初日の金曜日、木曜夜の雨でウェットになった路面に足元をすくわれ、「今までで最悪」と悔しさをにじませながら6番手に出遅れたときは、さすがの私も「あきまへん、貴元くん!」と画面に向かって叫んでしまいました。気分は完全に、昭和の熱血プロ野球監督です。
しかし、そこからの粘りが今年の彼は凄かった。土曜日、日曜日と猛烈な追い上げを見せ、終わってみれば世界のトップ勢がひしめく中で、見事な総合4位フィニッシュ!
トヨタ勢が1-2-3-4位を独占する最高の結果の中で、しっかりとその一翼を担いました。表彰台の一歩手前で悔しさはあるでしょうが、初日の絶望からここまで巻き返す姿には、おじさん、不覚にもちょっと涙腺が緩んじゃいました。

泥だらけになりながら這い上がっていくあの執念。それを今の貴元くんに重ねて見てしまうのは、私が熱い昭和のレースシーンを知っているおじさんだからでしょうか。
今日の「救われる」一言:出遅れたって、最終日に帳尻を合わせればいいじゃない
初日に大きく出遅れても、諦めずに4日間を走りきり、最後には4位まで傷口を最小限に抑えて這い上がった貴元くんの走りを見て、私は思いました。
人生も、ラリーと同じ。
「スタートでちょっと出遅れたり、スピンしたりしたって、最後に帳尻が合えばそれで満点だに。」
私たちはつい、「最初から最後まで完璧なストレート」を歩みたがります。若い頃の私もそうでした。でも、途中で泥にハマったり、想定外の雨(人生のトラブル)でスピンしたりする方が普通なんです。大事なのは、そこでマシンを降りずに、次のSS(スペシャルステージ)に向けてギヤを入れ直すこと。
50年も生きてりゃ、私の足みたいに最初からちょっと「ハンデ」という名のセッティングミスを抱えていることだってあります。でも、その不自由さすら「スローライフを楽しむための特注パーツ」だと思えば、景色をゆっくり眺める余裕が生まれるってものです。

貴元くん、最高の走りをありがとう。来年は、目の前でシャンパンを掲げる姿を見せておくれん!


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